その人にとって必要な睡眠時間を短縮することはできない

重要なポイントなのが、「その人にとって必要な睡眠時間を短縮することはできない」
のである。
ショートスリーパーなら少々遅い時刻に就寝しても早起きできるが、ロングスリー
パーが無理に睡眠時間を削ると、心身のどこかが壊れてしまう。また、ショートスリ
ーパーが必要以上に眠り過ぎても眠りが浅くなって、これまた調子が悪くなってしま
う。睡眠時間を減らしさえすれば早起きできるわけではないのである。
 後述する理由などで眠りが浅いために、必要以上に睡眠時間をとり過ぎている人が、
眠りの質を改善することで、本来の睡眠時間に戻すことは可能である。この間題の見
きわめやテクニックについては後ほど詳しく述べたい。